2.加熱機構:ホットラミネーターは、加熱ローラーを用いてラミネートフィルム上の粘着層を溶かし、フィルムを書類に接着します。コールドラミネーターは、ローラーの圧力を利用してフィルム上の感圧接着剤(PSA)を活性化するため、加熱は不要です。
3.ラミネートフィルムの種類:ホットラミネーターでは、高温にさらされた場合にのみ接着する熱活性化フィルム(通常はEVAまたはPVA接着剤層を使用)を使用します。コールドラミネーターでは、圧力をかけると接着する感圧フィルム(あらかじめ塗布された圧力活性化接着剤を使用)を使用します。
4.スピードと準備:ホットラミネーターは使用前に予熱時間(通常3~5分)が必要で、ラミネート速度は機械の加熱効率によって決まることが多いです。コールドラミネーターは予熱不要ですぐに使用でき、手動で速度を調節できるため、小型の製品や不規則な形状の製品にも柔軟に対応できます。
5.耐久性と保護性:ホットラミネーターでラミネート加工したラミネートは、一般的に耐久性、耐水性、接着力に優れているため、長期保存文書(オフィス契約書、IDカードなど)に適しています。コールドラミネートは、基本的な耐水性と耐傷性を備えていますが、頻繁に扱ったり湿気にさらされたりすると剥がれてしまう可能性があるため、短期使用(臨時ポスター、イベントバッジなど)に適しています。
6.携帯性とコスト:コールドラミネーターは小型、軽量、そして持ち運びに便利(手動式や電池式も多数あり)で、初期費用も抑えられます。一方、ホットラミネーターは一般的にかさばり(加熱素子に電力が必要)、重く、特に大容量の業務用モデルは高価です。